Scientific and Educational Reports of the Faculty
of Science and Technology, Kochi University
Vol. 2 (2019), No. 8

セルロースナノファイバーを用いたデンプン発泡体の補強と強度評価

弘中誠勝,吉田拓樹
岡山県立玉島高等学校 理数科

要旨

 セルロースナノファイバー(CNF)は植物由来で、生分解性があり、親水性、増粘効果などの特徴がある。現在は発泡スチロール代替品として、生分解性のデンプン発泡体の開発が進められているが、強度は十分ではなく普及が進んでいない。そこで、私達は植物由来のデンプン発泡体をCNFを用いて補強する研究をした。また実用化に向けて、強度評価を行う研究をした。そして、CNF分散液とデンプン及び少量のタルクを混合し、電子レンジで加熱することで均一に混練する独自の方法を考えた。そして、発泡体の強度評価には自作の圧縮試験機を用いて、非強化品、CNF強化品の圧縮強度と圧縮弾性率を計測した。その結果、CNFを含有することでデンプン発泡体の圧縮弾性率を1.7倍に補強することができた。      

全文(pdf)

Received: April 20, 2019
Reviewed by anonymous referee(s), and accepted: June 25, 2019
Published: July 24, 2019


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