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研究テーマ
化学生命理工学科 光物質変換化学研究室(今村研) : 2025/12/17
糖類をギ酸へと変換する光触媒の開発
植物性バイオマス(糖類)をギ酸へと選択的に変換する光触媒の開発
有機色素を使った色素増感型光触媒による物質変換系の開拓
準備中
バナジン酸ビスマス光触媒を使った物質変換系の開拓
バナジン酸ビスマス(BiVO4)は可視光応答型光触媒としてよく知られている。強い酸化力を持つため,主に水を酸素へと酸化する光アノードとして利用されている。一方で還元力は低く,ほとんどの有機化合物を還元できない。そこで,還元力を向上させる助触媒と組み合わせることで,還元的物質変換へと応用することを考えた。
本研究では,ニトロ化合物かあアミノ化合物への還元反応を対象とする。このとき,植物由来のバイオマス(糖類,グリセリン,エタノールなど)を酸化させることで,バイオマスを電子源・水素源として利用する,光触媒的還元反応を達成する。
酸化セリウム光触媒を使った,ニトロソベンゼンからアゾキシベンゼンへの変換反応
気になっていること
- 酸化チタン光触媒によるアセトフェノンの還元反応は,アルコール中では進行するが,ここに水が入ると反応が進行しなくなる。
- 通常のCeO2は,O2pからCe4fへの電子励起でよいのか?Ce3+ができたら,4f軌道に不対電子が入るから,これが5dに励起されるのか?