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大音貴裕君(M2)の論文がCatalysis Science and Technologyに掲載されました!

化学生命理工学科  光物質変換化学研究室(今村研) : 2024/05/10

大音君(M2),田中君(B4),池内君(19’年 修了)の研究結果をまとめた論文が,英国王立科学会(RSC)が発行している雑誌,Catalysis Science and Technology に掲載されました!

みなさん,お疲れ様でした!

グルコースとニトロベンゼンを光触媒で反応させてアニリンを合成する研究に関する論文です。アニリンは染料,農薬,医薬品,有機ELなどの原料になる物質。通常は水素とニトロベンゼンを反応させて合成します。しかしながら,水素が化石資源由来であること,数百度に加熱しないと反応しないことなどの課題があります。グルコースは植物由来の化合物(バイオマス)ですし,光触媒を使っているので,室温で光を当てるだけで反応が進行します。アニリンに限らず,ニトロ基からアミノ基への変換反応は有機合成において重要な反応だから,多くの研究例があります。

この論文のイチオシ

1)グルコースが反応したあと,どのような化合物になるかを明らかにしている,2)グルコース以外にも10種類のバイオマスを使っている,の二点で世界初の報告です。


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