Scientific and Educational Reports of the Faculty
of Science and Technology, Kochi University
Vol. 6 (2023), No. 1
境野 圭1 ,塩田 研一2
1高知大学大学院理工学専攻 ; 780-8520 高知県高知市曙町2-5-1
2高知大学理工学部 ; 780-8520 高知県高知市曙町2-5-1
要旨
現在の情報通信は RSA 暗号や楕円曲線暗号等の公開鍵暗号に支えられている。しかし,量子計算機が実用化に至ればこれらの安全性が脅かされることから,耐量子計算機暗号がいくつか提案されている。本研究では,その中でも楕円曲線間の同種写像を用いた暗号方式であるディフィヘルマン鍵交換(SIDH)と ID ベース暗号(SIIBE)の実装を行い,実用上問題ない処理時間で動作することを確認した。論文では,同種写像を高速に計算する手法と,その最適なパラメータを解析した結果を述べた後,SIDH 鍵交換と SIIBE の実行時間計測結果について報告する。
Received: March 31, 2023
Reviewed by anonymous referee(s), and accepted: April 19, 2023
Published: April 24, 2023
発行者:高知大学理工学部 〒780-8520 高知県高知市曙町二丁目5-1
Faculty of Science and Technology, Kochi University, Kochi, 780-8520 Japan
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