Scientific and Educational Reports of the Faculty
of Science and Technology, Kochi University
Vol. 4 (2021), No. 3
田島裕之1・竹内雅也2・岡田佳助1・藤野幸彦3
1高知大学理工学部
2高知中学高等学校
3創造的教育協会
要旨
平成29年度に告示された小中学校の学習指導要領において「主体的・対話的で深い学び」が目指すべきものとして掲げられて以降、課題解決型学習(PBL: Project Based Learning) への関心は高まっている。本稿ではその実践法を探求する一環として、高知県において実際に行われた「浮力」を扱う PBL について報告する。大型のスイレン科の水生植物であるオオオニバスの葉の強い浮力に着目し、その浮力を再現するような模型の作成、また、水面に浮かぶオオオニバス模型に乗るという二つの課題に取り組む中で、中学生たちは積極的に学び、課題を解決する姿勢を培うことができた。ビニールシートや発泡材を使ったオオオニバス模型の作成やプールでの試乗実験などに関する具体的実施内容について報告するとともに、実際に課題に取り組んだ中学生たちの声を成果として紹介する 。
Received: February 3, 2021
Reviewed by anonymous referee(s), and accepted: February 8, 2021
Published: March 17, 2021
発行者:高知大学理工学部 〒780-8520 高知県高知市曙町二丁目5-1
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