藻類が強光から身を守る仕組みの一端を明らかにしました。

山崎研究室 ： 2019/01/07

山崎が以前所属していた基礎生物学研究所環境光生物学研究部門でお手伝いしていた研究の成果が発表されました。

Algal photoprotection is regulated by the E3 ligase CUL4–DDB1^DET1

Yusuke Aihara, Konomi Fujimura-Kamada, Tomohito Yamasaki, and Jun Minagawa

Nature Plants

（解説）光合成を行う植物や藻類は光合成を行いますが、多くの場合、直射日光は光合成で処理できる光の上限を超えています。そこでその過剰な光エネルギーから身を守る仕組みである『qEクエンチング』を発達させて光合成を安全に行います。このqEクエンチングを引き起こすシグナル経路を藻類を使って詳しく調べたところ、その根幹部分がCUL4-DDB1^DET1と呼ばれるE3ユビキチンリガーゼであることが明らかになりました。このE3ユビキチンリガーゼは植物から動物まで広く存在していました。