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研究室開設

理論生物学研究室 : 2022/04/21

2011年に理論生物学研究室を開設し、今年度(2022年度)の卒論生は12期生になります。

研究室では、山・川・海の生き物を対象にして野外調査や論理的思考をとおして研究しています。

 

<理論生物学とは>

 狭義では、生命科学や生物学における現象を主に数学などを用いて理論的に研究することです(教員の研究)。

 しかし、この研究室では、野外の生き物を対象に、なぜそのような行動をとるのか、なぜそのような生態なのかを「考える」ことも広義の意味として研究対象としています。実際に研究室所属の学生は、自然豊かな高知で見られる様々な動物の生態について野外調査をとおして研究しています。

 

理論生物学研究室の長所であり短所である特徴は、測定などを行なう機械や道具が一切研究室にないことです。機器や道具がないので、思うように生物を調べることができません(短所)。しかし、特殊な機械や道具がないことから、対象生物が縛られることはありません(長所)。ただ、たいていの生物は、「工夫」すれば何らかのデータが取れます。したがって、うちの研究室では、常に「考える」ことが求められます。

 

これまでの卒業研究や大学院の研究で行なわれた研究は、高知のさまざまな生息場所(山・川・海)に加え、さまざまな分類群、大きさにわたる動物(ヒトを含む)が対象となっています。

これまで、分類群別には以下の生物を扱いました。詳しくは、これまでの卒業論文・修士論文を見てください。

 

●哺乳類

 コウモリ、カワウソ、タヌキ、キツネ、ヤギ、ニホンザル、ヒト、クジラ

●鳥類

 山中の鳥、フラミンゴ、ハシビロコウ

●爬虫両生類

 ヤモリ、カエル、サンショウウオ、トカゲ

●魚類

 マンボウ、ジンベエザメ

●無脊椎動物

 水生昆虫、サワガニ、プラナリア、クモ、ザトウムシ、アリジゴク、マダニ(タヌキの外部寄生虫)、回虫(タヌキの内部寄生虫)、肺吸虫(サワガニの寄生虫)

●その他

 底生藻類、昆虫食、タヌキの脂