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海洋生命・分子工学分野
高知大学理工学部 : 2012/03/15
本分野は三つの研究室(細胞分子工学、生化学、天然物化学)から成り立っています。遺伝子工学・タンパク質工学・生体分子合成工学の手法を基盤として、生物の重要な構成要素である DNA、タンパク質などの高分子化合物から、生理活性をもつ低分子化合物までの様々な生体物質について、その構造と機能を解明することを目指しています。
細胞分子工学研究室
動物の生殖に伴うゲノム構造の変化とリセット、発生や再生を進めるマスター遺伝子の発現と下流遺伝子の発現制御機構、機能性タンパク質が細胞に情報伝達する仕組みと細胞内シグナル伝達機構、組換えタンパク質の作製と変異導入による機能改変、胚や培養細胞への遺伝子導入による遺伝子機能の解析、細胞分化の安定性と可逆性などに関する教育研究を行う。
生化学研究室
タンパク質の構造理論に基づいた抽出法と精製法、遺伝子の分析や解析の技術、遺伝子やタンパク質の構造と機能の関係、酵素の機能中心と基質の構造生物学的関係、機能中心およびその周辺のアミノ酸配列、アミノ酸配列に変異が起きたときの立体構造の変化と機能障害の予測、アミノ酸配列や塩基配列の進化と機能進化に関する教育研究を行う。
天然物化学研究室
生命現象の発現機構を分子レベルで理解することを目指し、有機合成化学の手法を用いて生理活性物質の合成を行います。海洋生物由来の天然有機化合物と、複合糖質の合成研究を中心として、それらの人工類縁体の分子設計および効率的な合成を実現するための方法論の開発に関する教育研究を行う。