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歴史概略

片桐知之研究室 苔研 : 2023/05/19

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植物分類学研究室と植物標本庫の歴史概略
[参考資料:高知大学三十年史(高知大学三十年史刊行委員会、1982年発行)]

 高知大学の植物分類学研究室及び高知大学植物標本庫(KOCH)の歴史は高知大学の開学(1949年)から4年後の1953年4月に原幹雄(はら・みきお)博士が助手として採用されたことから始まります。初代教授を務められた原博士はコケ植物苔類の分類学が専門で、特にツボミゴケ科やクラマゴケ科の分類学的研究は日本におけるこの種属の研究の先鞭をつけたものとして高く評価されています。また、四国産苔類のフロラの研究だけでなく、1956年と1961年に行われた高知新聞社主催の奄美群島学術調査及び琉球列島学術調査に従事し、日本西南諸島の苔類フロラの解明にも多大な貢献を果たしました。

 1978年にはコケ植物蘚類の分類学を専門とする出口博則(でぐち・ひろのり)博士が助手として採用され、原教授と組んでコケ植物の研究を行うことで植物分類学研究室が大いに強化されました。後に二代目教授を務められた出口博士は世界的に高い評価を受けているギボウシゴケ科の分類学的研究にとどまらず、四国各地の蘚類フロラ、さらには1980年にフィリピンで、1981年に南米チリで蘚苔類調査を行い多数の成果を挙げています。その後、出口博士は国際的に活躍できる人材を育てるべく広島大学に異動されることになりますが、当研究室ではコケ植物蘚類の分類学が専門で三代目教授を務められた松井透(まつい・とおる)博士と地衣類の分類が専門の岡本達哉(おかもと・たつや)博士を迎えて地道に研究を進めながら植物分類学の研究拠点の一つとして確固たる地位を築いてきました。

 2021年3月に松井博士が急逝され、高知大学植物標本庫(KOCH)の所蔵する8万点を超えるコケ植物標本の維持管理及び伝統ある当研究室を存続・発展させるために片桐知之(かたぎり・ともゆき)が2021年12月から講師として着任することになりました。片桐はコケ植物苔類の分類学が専門です。まずは残された大量の資料と未整理標本を整理整頓する必要がありますが、わたし一人では明らかに力不足です。この歴史あるコケ植物の研究室と標本庫を継承し、さらに魅力あるものにするためには皆様のお力が必要です。標本の整理や研究を一緒に行っていただける方はご協力お願いいたします。また、標本整理のためのご寄附の申出も大変助かります。ご連絡お待ちしております。

連絡先
〒780-8520 高知県高知市曙町2-5-1 高知大学理工学部1号館227号室
高知大学 教育研究部自然科学系 理工学部門
理工学部 講師 片桐知之
 E-mail:tomoyuki-katagiri(at)kochi-u.ac.jp
 TEL:088-844-8312(片桐研究室)
 TEL:088-844-0111(代表)


標本庫の現状

高知大学植物分類学研究室と植物標本庫(KOCH)の担当教員とその専門分野

高知大学植物分類学研究室と植物標本庫(KOCH)の担当教員とその専門分野
 初代教授:原幹雄(1929-2006)(コケ植物苔類)
二代目教授:出口博則(コケ植物蘚類)
三代目教授:松井透(1963-2021)(コケ植物蘚類)

<2021年12月現在>
 岡本達哉(准教授)(地衣類)
 片桐知之(講師)(コケ植物苔類)


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