分析機器
化学生命理工学科 森勝伸研究室 : 2024/08/14
キャピラリー電気泳動
キャピラリー電気泳動は,内径50 µmのキャピラリーを用いた電気泳動法です。
ナノリットルオーダーの微少量の試料で短時間の多成分同時分析が可能な優れものです。
当研究室では,主に唾液中の主要なイオンを同時に分析するために使用しています。
【関連文献】
イオンクロマトグラフィー
イオンクロマトグラフィーは水溶液中のイオン成分を測定する分離分析法です。
溶離液とカラムの組み合わせで様々なイオン種を同時に測定できる優れものです。
当研究室では,塩化物や硫酸などの陰イオンを中心に幅広いイオン種を分析しています。
【関連文献】
原子吸光光度法
原子吸光光度法は,炎や還元剤を用いた吸光光度法です。
軽金属から重金属まで,幅広い元素を高感度に測定できます。
当研究室では,主に銅やニッケルなどの遷移金属やヒ素などの分析に使用しています。
【関連文献】
Highly Efficient Separation of Ultratrace Radioactive Copper Using a Flow Electrolysis Cell
紫外可視分光法
紫外可視分光法は,試料に吸収される光の量を測定する手法です。
特定の波長での濃度の測定や,波長を変えた吸収スペクトルを短時間で測定できます。
当研究室では,主にクロマトグラフィーで測定する試料のスペクトル測定に使用しています。
高速液体クロマトグラフィー
液体クロマトグラフィーは液体試料中の化合物を分離・測定する装置です。
移動相と固定相の組み合わせで複数の化合物を測定可能です。
当研究室では固定相を開発し,主に有機化合物に対する測定に使用しています。
凍結乾燥機
凍結乾燥機は油圧ポンプによって低温,減圧条件下で昇華により試料を乾燥させるための装置です。
これにより,加熱による試料の劣化を防ぐことができます。
当研究室では炭素材料を作製する際の乾燥に用いています。
【関連文献】
Direct conversion of lignin to high-quality graphene-based materials via catalytic carbonization