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応用自然科学専攻の履修要項(抜粋)

高知大学理工学部 : 2012/07/28

a. 研究指導

(1) 研究指導の体制

指導教員

学生の指導については、学生1人につき主指導教員1人と、副指導教員2人以上を配して行う。副指導教員のうち1人は、主指導教員の専門分野とは異なる専門分野の教員をもって当てる。これにより、異なる視点からの指導・助言が得られ、教育・研究が狭い専門に閉じこもることを防ぎ、修了後、社会の多方面で幅広い課題に柔軟に対応できる学識と技術を有し、学際的な議論に参加できるより高度の専門職業人や研究者を育成する。
副指導教員(A):主指導教員と同じまたは近い専門分野
副指導教員(B):主指導教員及び副指導教員(A)と異なる専門分野の教員

指導教員の役割

主指導教員

  • 主指導教員は、学生と協議し、研究課題を設定する。
  • 主指導教員は、各学期の初めに授業計画及び研究計画を学生と検討して、半年間の教育研究計画を立てる。
  • 主指導教員は、副指導教員(A)と協力して、特別実験、特別講究、ゼミナール及び特別研究の指導を行う。
  • 主指導教員は、博士論文の執筆要領、論文完成までのプロセスを学生に示し、かつ研究の過程において適宜指導を行うことにより、学生が将来高度専門職業人あるいは研究者とし、自らが独自の研究を推進できるよう配慮する。

副指導教員(A)

副指導教員(A)は、指導教員と一体となって研究指導を行う。主指導教員に事故ある時は、副指導教員(A)が教育研究指導を行う。日常オフィスアワーでの研究指導は、主及び副指導教員(A)の出席の下で行う。

副指導教員(B)

  • 副指導教員(B)は、各学期末に主及び副指導教員(A)の出席の下に、学生から研究成果や研究の状況の説明・報告を受ける。
  • 副指導教員(B)は、学生が自分の研究の進め方について客観的に見直し・点検できるよう、異なる専門分野の視点からの指導・助言を行う。
  • 副指導教員(B)は、教育研究が特定の狭い専門分野に閉じこもっていないか、教育カリキュラムに幅広い視野と豊かな学識を培う配慮がなされているか等の視点から、主指導教員及び副指導教員(A)と合同で見直し・点検する。

(2)授業科目及び履修方法について

履修科目の実施方法

  • 講義科目
    より高度な専門分野あるいは異分野の先端的知識を修得し、専門的高度知識の修得はもちろんのこと、バランスのとれた視野の広い人物を育成するために実施する。
  • 特別実験
    高度専門職業人としての資質向上を図るため、当該専門分野・周辺分野に関する高度の理論や実験技術を修得させるために、主として実験科目として開設する。
  • ゼミナール
    自分自身の専門分野(特別研究)と関連する異分野の研究に対して特定の研究テーマを選択し、それに関する文献調査から問題点を浮き彫りにし、その問題点を解決するための手段についてプロポーザル研究を行い、講演形式で発表する。
  • 特別講究
    特別研究に関する文献整理を行い、自らの研究を進める方向性を明確化するために実施し、英語による発表・説明を義務づける。
  • 特別研究
    専門分野での知識と技術を習得し強い探求心を養うために実施する。国際的学術誌にその成果を公表することと、国際会議またはそれと同等レベルの研究会での発表を義務づける。
  • DCセミナー(博士課程共通科目)
    専門分野・関連分野・異分野の第一線研究者の講演を視聴し、幅広い知識を取り入れるための土壌を培うことにより、一層高度化、深化したレベルでの専門性・統合性・学際性を有する研究者あるいは高度専門職業人を育成するために開設する。(詳細は次頁のd参照)

履修単位

科 目

単 位

講義科目
特別実験
ゼミナール
特別講究
DCセミナー

 6単位
 2単位
 2単位
 2単位
 2単位

14単位


履修基準

博士課程応用自然科学専攻の履修の基準は次に示す通りである。

修 了 に 必 要 な 履 修 科 目 単 位 数

コース

必 修 単 位 数

選 択 単 位

合 計

開講単位数

履修単位数

14単位以上

海洋自然科学
(連携を含む)
物質機能科学

特別実験  4単位
ゼミナール 2単位
特別講究  2単位

DCセミナー 2単位


 小 計  8単位

88単位

6単位以上

(社会人学生のためには、集中講義形式の授業も用意されています。)

b.修了の要件と学位の種類

  • 博士課程修了によるもの
    本専攻博士課程に3年以上在学し、14単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査及び最終試験に合格することとする。ただし、在学期間に関しては、優れた研究業績を上げた者について、修士課程又は博士前期課程を修了した者にあっては修士課程又は博士前期課程と博士後期課程を通算して3年以上、修士課程又は博士前期課程を経ない者にあっては博士後期課程に1年以上在学すれば、足りるものとする。
  • 博士論文提出によるもの
    前項に定めるもののほか、博士の学位は、大学院の行う博士論文の審査に合格し、かつ、大学院博士課程を修了した者と同等以上の学力を有することが確認された者にも授与することができるものとする。
  • 学位論文は、論文審査委員会に提出され、別に定める試験を経て研究科委員会で合否を判定する。
  • 授与する学位は博士(理学)、博士(学術)とする。

c.長期履修学生制度について

 この制度は、主に職業を有している等の理由により、標準修業年限(3年)を超えて一定期間(3年6ヶ月から6年間)にわたり計画的に教育課程を履修し修了することができる制度である。
 長期履修学生の時間割等履修計画については、学生本人が指導教員及び授業担当教員等と相談のうえ決めることとなる。

d.博士課程の共通科目(DCセミナー)について

 共通科目(DCセミナー)は、博士課程において更なる専門技術・知識の習得を目的とした演習形式の必修2単位科目である。
学生は3年生の1学期までに専門研究者・教育者の講演(1講演90分程度)を10講演以上聴講し、内3講演は文系の講演を聴講する。聴講した講演の認定を受けるためには、聴講学生は講演ごとに所定のDCセミナー出席確認票を持参し、聴講したことを証明するために講演者等から押印(サインも可)を受け、レポートを作成し、指導教員に提出しなければならない。
 なお、DCセミナーの講演は、理学専攻・医学専攻・黒潮圏総合科学専攻の各専攻で、年間それぞれ10講演程度(合計30講演程度)開催する。
その他、学内外で開催される研究発表会・講演会・セミナーなどについても、DCセミナーとして認定講演の指定をすることもある。
 各専攻でDCセミナーの講演として認定する場合は、その都度、高知大学のホームページに掲載することとし、両分野にまたがる等、各専攻で判断ができない場合の講演については、レポートの内容により指導教員が判断する。

e.応用自然科学専攻におけるる単位取得までの日程概要

 月
年次

10

11

12

 

← 講義科目(主専門分野) →
2単位
← 講義科目(他専門分野) →
2単位

← 講義科目(主専門分野) →
2単位

  • 講義科目(主専門分野):当該専門分野の授業科目2単位必修、合計4単位まで修了に必要な単位として認定。
  • 講義科目(他専門分野):他専門分野の授業科目
  • 特別実験:高度専門職業人としての資質向上をめざし、高度の理論、実験、技術などを修得するための実験科目
  • ゼミナール:主専門分野の教員または指導教員グループの教員によるセミナー形式の演習科目
  • 特別講究:特別研究の方向性を明確化するための演習科目
  • 特別研究:学位論文についての研究指導
  • DCセミナー:専門研究者・教育者の講演を聴講する博士課程の共通科目。3年次の1学期までに10講演以上を聴講し、2単位が与えられる。

← 特別実験(2単位) →
← ゼミナール(2単位) →
← 特別研究 →

←DCセミナー→

 










← 特別講究(2単位) →
← 特別研究 →

←DCセミナー→

 











 















 



 

← 特別研究 →

←DCセミナー→